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Posted by 滋賀咲くブログ at

2007年07月01日

夜空ノムコウ!で読解!後編

夜空ノムコウ・・読解続きです。



  歩き出す事さえも いちいち ためらうくせに
  つまらない常識など 潰せると思ってた
  君に話した言葉は どれだけ残っているの?
  僕の心の一番奥で  空回りし続ける

*歩き出す=何か新しいことに踏み出すことですね。 
*つまらない常識・・・と捉えた時代は、自分の中でいつ頃でしょう?やはり、”若い”頃でしょうね。
潰せると思ってた・・・思ってましたか?「もう、しょうがないや・・・」ってまさかあきらめてませんでしたね。あのころ。
*君に話した言葉・・一番に出てきた、「何か」のことですね。未来や夢、自分の理想とか、自分が見る現実の世界(つまらない常識)に対する批判みたいなものでしょうね。
*どれだけのこっているの?・・・残っているのは、君の心の中?僕の心の中?次の詩を見ると、僕であると思われます。
*僕の心の一番奥で・・・実は、ちゃんと残っていて思い出しているようですね。だから、
*空回りし続ける・・・のです。言ったことが、それほど全うされていないから、空回りを続けるんですね。

若いときは、自分の理想がすべてのように思いがちです。それを語れることが、若さの特権でもあると思います。しかし、日常に埋もれてしまい、現実に追いまくられる日々が来ると、その言葉を忘れてしまうこともありますね。ふと立ち止まり、心の中をのぞいてみると、やっぱりオレンジも空回りしていることもあります。

  あの頃の未来に 僕らは立っているのかなぁ
  すべてが思うほど うまくはいかないみたいだ
  このまま どこまでも 日々は続いていくのかなぁ
  雲のない星空が マドの向こうに続いている

*あの頃の未来に 僕らは立っているのかな・・・今までの詩を読んでいると、立ってはいないようですね。
*すべてが、思うほどうまくはいかないみたいだ・・・すべて、と言い切っているのでかなり追い詰められていますね。
*このまま とこまでも 日々は続いていくのかなぁ・・・上の詩からの流れでいくと、こんな日々が日々が続いていくのかなぁ・・・どんよりした気持ちですね。
*雲のない星空が マドの向こうに続いてる・・・これは、1番の”ため息は少しだけ、白く残ってすぐ消えた”同様、自分の気持ちとの対比を表現しています。自分の気持ちは、どんより、なのに空は雲ひとつない星空。

「あの頃の未来に、僕らはたっているのかな」この歌で一番メッセージ性が強い部分です。皆さんもよく覚えていらっしゃるフレーズではないでしょうか?いろんないやなことが重なると、もう未来も夢も永遠ににかなわないんじゃないかと落ち込んでしまうこともあります。星空の美しさが、”僕”の心を癒しているのか、”僕”が恨めしげに見上げているのか?


  あれから僕たちは 何かを信じて来れたかな
  夜空の向こうには もう明日(アス)が待っている
  
*もう一度、きいてみます。「信じてこれたんだろうか?」
*夜空の向こうには もう明日が待っている ・・・自分がどう思うと、日々は流れていく。明日という日が迫ってきています。

さて、みなさん!いかがでしたか?今回オレンジも、この詩を読み込むことで、いろんな風景が見えてきました。フレーズを楽しむのももちろんですが、こうやってストーリーとして解読するのも、気づくことがたくさんありました。スガシカオは、最近になってこの曲を歌うようになったらしいです。オレンジは、スガシカオのベストを買って、この曲をじっくりと聴きました。
ちなみに、作詞したスガシカオはこの曲を依頼されていたのに、完全に忘れていて、締め切りの前日に移動中の飛行機のなかで書き上げたそうです。


理屈くさい解読にお付き合いくださり、ありがとうございました。
懲りずにやりますので、よければお付き合いください!


  
  

  

Posted by オレンジ at 19:50 Comments( 6 ) 大人の国語科