2011年01月25日
青い林檎ーその5ー
いつもよりPVが多いというプレッシャー。
いやいや、楽しいけど昨夜寝る前はかなり考えちゃいました。
今まで、男性陣が書き手だったのですが
ちょっと意地悪な女性目線になりますが、がっかりしないでね。
プロローグ annaさんhttp://genkisooki.shiga-saku.net/
一区 やま桃さん http://gakutomo30.shiga-saku.net/
二区 風さん http://kaze.shiga-saku.net/
三区 ごろぉちゃんhttp://senmi56.shiga-saku.net/
四区 kenishiさんhttp://kuroi.shiga-saku.net/
五区 オレンジ
アンカー annaさん http://genkisooki.shiga-saku.net/
********
その時・・・
祐也がついた停留所にバスが来た。
結局彼は、一度も真理子のほうを振り向かなかった。
真理子は、2年前のことを思い出した。
あの時も、彼は振り向かなかった。
真理子の心を置き去りにしたまま、彼女の前から彼は去ってしまったのだ。
そういう男だとわかっていた。
しかし、そんなところが魅力的にも見えた。
20歳だった真理子は、そんな男と恋をしている自分が好きだった。
彼が去った後、あまりの寂しさに
ほかの男性とも付き合った。
年上の彼は、話もうまくデートも楽しかった。
しかし、長くは続かない。
短大も卒業し、今の会社で働き始めて
忙しさにすべての感情にふたをしてきた。
朝、見かけた青年が、彼女の感情のふたを開けてしまった。
そして、ついには、あふれ出てしまった。
雪から変わった雨の中で
涙があふれ出て止まらなくなった。
冷たい雨のせいで
行き交う人も少なく、彼女のほうをちらりと見る人はいるが
誰も声をかけなかった。
ひとしきり泣くと、なぜか、すっきりした。
*******************
「おい、豊、何ぼーっとしてんだ?」
隣の教室から来た聡史が、頭を小突きながら話しかけてきた。
「考え事か?
なんだ、また、写真かよ。
俺には、わからないな。何が面白いんだか。」
豊は、父の友人が山で撮影した写真集の一ページをぼんやり眺めていた。
「豊君も、大学に入ったら山岳部に入りなよ。
写真が好きなんだし、いい画がとれるぞ。」
「こいつは、兄の武とはちがって、華奢だからな。
山なんて柄じゃないけどな。だろ?豊?」
写真集を見ながら、こんな写真が撮れるなら
山に登ってみたいと思い始めていた。
受験勉強で、かなりまいっていた頭を休めるために
今朝は、電車の中で写真集を眺めていた。
その写真は、茎も花も真っ白の高山植物らしかった。
その時、あの匂いがした。
今朝、電車のホーム出であったあの香り。
いや、それは実際には自分の頭の中であの香りを思い出したのだ。
そして、真っ白なコートに真っ白な鞄を持った女性・・・
「そっくりだな。」
一瞬のことで、彼女の顔まではよく覚えていない。
覚えているのは
彼女の身のこなしと大人の女性の香り。

*************
と、ここでannaさんにバトンタッチ。
いやいや、設定とか言葉の持っていきようが難しいです。
物語を作る機会を下さったannaさんありがとうございます。
やま桃さん、風さん、ごろぉさん、kenichiさん、ここまでお話を紡いでくださって
感謝です。
そして、つたない内容を読んでくださったあなたに、大感謝。
いやいや、楽しいけど昨夜寝る前はかなり考えちゃいました。
今まで、男性陣が書き手だったのですが
ちょっと意地悪な女性目線になりますが、がっかりしないでね。
プロローグ annaさんhttp://genkisooki.shiga-saku.net/
一区 やま桃さん http://gakutomo30.shiga-saku.net/
二区 風さん http://kaze.shiga-saku.net/
三区 ごろぉちゃんhttp://senmi56.shiga-saku.net/
四区 kenishiさんhttp://kuroi.shiga-saku.net/
五区 オレンジ
アンカー annaさん http://genkisooki.shiga-saku.net/
********
その時・・・
祐也がついた停留所にバスが来た。
結局彼は、一度も真理子のほうを振り向かなかった。
真理子は、2年前のことを思い出した。
あの時も、彼は振り向かなかった。
真理子の心を置き去りにしたまま、彼女の前から彼は去ってしまったのだ。
そういう男だとわかっていた。
しかし、そんなところが魅力的にも見えた。
20歳だった真理子は、そんな男と恋をしている自分が好きだった。
彼が去った後、あまりの寂しさに
ほかの男性とも付き合った。
年上の彼は、話もうまくデートも楽しかった。
しかし、長くは続かない。
短大も卒業し、今の会社で働き始めて
忙しさにすべての感情にふたをしてきた。
朝、見かけた青年が、彼女の感情のふたを開けてしまった。
そして、ついには、あふれ出てしまった。
雪から変わった雨の中で
涙があふれ出て止まらなくなった。
冷たい雨のせいで
行き交う人も少なく、彼女のほうをちらりと見る人はいるが
誰も声をかけなかった。
ひとしきり泣くと、なぜか、すっきりした。
*******************
「おい、豊、何ぼーっとしてんだ?」
隣の教室から来た聡史が、頭を小突きながら話しかけてきた。
「考え事か?
なんだ、また、写真かよ。
俺には、わからないな。何が面白いんだか。」
豊は、父の友人が山で撮影した写真集の一ページをぼんやり眺めていた。
「豊君も、大学に入ったら山岳部に入りなよ。
写真が好きなんだし、いい画がとれるぞ。」
「こいつは、兄の武とはちがって、華奢だからな。
山なんて柄じゃないけどな。だろ?豊?」
写真集を見ながら、こんな写真が撮れるなら
山に登ってみたいと思い始めていた。
受験勉強で、かなりまいっていた頭を休めるために
今朝は、電車の中で写真集を眺めていた。
その写真は、茎も花も真っ白の高山植物らしかった。
その時、あの匂いがした。
今朝、電車のホーム出であったあの香り。
いや、それは実際には自分の頭の中であの香りを思い出したのだ。
そして、真っ白なコートに真っ白な鞄を持った女性・・・
「そっくりだな。」
一瞬のことで、彼女の顔まではよく覚えていない。
覚えているのは
彼女の身のこなしと大人の女性の香り。

*************
と、ここでannaさんにバトンタッチ。
いやいや、設定とか言葉の持っていきようが難しいです。
物語を作る機会を下さったannaさんありがとうございます。
やま桃さん、風さん、ごろぉさん、kenichiさん、ここまでお話を紡いでくださって
感謝です。
そして、つたない内容を読んでくださったあなたに、大感謝。
Posted by
オレンジ
at
10:39
│Comments(
10
) │
大人の国語科
この記事へのコメント
むふふ
ど~なるかと思いながら読んでましたよ(*^▽^*)
最終話が楽しみ♪
。。。しかし皆さん文章力ありますねぇ♪
ど~なるかと思いながら読んでましたよ(*^▽^*)
最終話が楽しみ♪
。。。しかし皆さん文章力ありますねぇ♪
Posted by 彩遥
at 2011年01月25日 10:49

やった!
応援にはじめての一番乗り!
って・・・こちらのお部屋、はじめてお邪魔の華笑ですm(__)m
仕事が手に付かず、パソコン前でプリンを食べて5区の走者を
お待ちしていました。
五区であの豊君が登場しましたね~(^o^)丿
「青い林檎」なのだけれど、この駅伝「白色」もキーワードっぽいです。
皆様の創作時間の速い事!速い事!
ブログ巡っていて、当方仕事に戻れませ~ん^_^;
オレンジ様、お疲れ様でしたm(__)m
応援にはじめての一番乗り!
って・・・こちらのお部屋、はじめてお邪魔の華笑ですm(__)m
仕事が手に付かず、パソコン前でプリンを食べて5区の走者を
お待ちしていました。
五区であの豊君が登場しましたね~(^o^)丿
「青い林檎」なのだけれど、この駅伝「白色」もキーワードっぽいです。
皆様の創作時間の速い事!速い事!
ブログ巡っていて、当方仕事に戻れませ~ん^_^;
オレンジ様、お疲れ様でしたm(__)m
Posted by 華笑 at 2011年01月25日 10:51
えぇオレンジさんここで"たすき"ですか~
まだまだ続きを読んでいたかったよぉ~
これは大変、オレンジさんの潔い女の表現力、いい感じですね、豊の登場もさりげなく。。。
ではでは確かにバトンは受け取りました。
しかし足の遅いアンカー、ちと時間を下さいね。
走者の皆様に恥じないよう頑張って走ります。
追伸
ごろぉちゃんはとっても可愛い女の子でーす。
まだまだ続きを読んでいたかったよぉ~
これは大変、オレンジさんの潔い女の表現力、いい感じですね、豊の登場もさりげなく。。。
ではでは確かにバトンは受け取りました。
しかし足の遅いアンカー、ちと時間を下さいね。
走者の皆様に恥じないよう頑張って走ります。
追伸
ごろぉちゃんはとっても可愛い女の子でーす。
Posted by anna at 2011年01月25日 15:59
やったー、オレンジさん
私が引っ張り出した裕也のお陰で豊の登場がと、はらはらしていましたが
いよいよ豊君が出てきました
しかも、真理子に対する勧請も、これはオレンジさんのような女性でしか表現できないですね
私には「大人の女性の香り」書けないなあ~
さてアンカーはどういう風にまとめるのでしょう
ーやま桃ー
私が引っ張り出した裕也のお陰で豊の登場がと、はらはらしていましたが
いよいよ豊君が出てきました
しかも、真理子に対する勧請も、これはオレンジさんのような女性でしか表現できないですね
私には「大人の女性の香り」書けないなあ~
さてアンカーはどういう風にまとめるのでしょう
ーやま桃ー
Posted by 岳友会BLOG事務局
at 2011年01月25日 18:55

こんばんは オレンジさん!
お見事ー!やるときゃあ、やるねえー。なるほどなるほど、これでアンカーが走り易くなったわ、annaさんもハラハラが少しは‥マシになったか‥?
オレンジさん、お疲れさまでした。
お見事ー!やるときゃあ、やるねえー。なるほどなるほど、これでアンカーが走り易くなったわ、annaさんもハラハラが少しは‥マシになったか‥?
オレンジさん、お疲れさまでした。
Posted by 風 at 2011年01月25日 19:44
初めてコメントさせていただきます(^.^)b
皆さんのリレー楽しみに読ませて頂いております!
皆さんのリレー楽しみに読ませて頂いております!
Posted by しちの at 2011年01月26日 04:11
☆彩遥さん・・
annaさんが、どうもっていってくださるかが楽しみですよね。
参加して楽しかったです。
次回は、彩遥さんの「フリフリ探偵団?」なんつって!笑
☆華笑さん・・コメントありがとうございました。
プリン・・・食べながら、いいですねえ。
annaさんの最終話が楽しみです。
白もキーワードですって!annaさん!
☆annaさん
いろいろ言い訳したいんですが、私の力はこのくらいです。
落語同様、読んだ人しか判断しかねる内容ですが
自分らしく・・・が出てしまいますね。
☆ごろぉさん
ごめんなさーーーーい!名前だけで判断してしまった・・
女子ですね・・メモメモ。
☆やま桃さん
私のすごく少ない山の知識から、この植物を取り上げました。
たしか、志賀高原に行ったときに出会った植物で
とてもきれいだったのです。
豊の山の話については、やま桃さんに書いてもらったら
リアリティーが出そうですよね・・・
☆風さん
山科駅前が、完全に場面設定になってしまいました。
本当は、結構人通りがありますよね。
☆しちのさん・・・
美しいお写真は、ブログで拝見しておりまーす。
着物姿が素敵です。
先日落語会で着物を着なければならなかったので
着られないのは、切実な問題なもので・・
annaさんが、どうもっていってくださるかが楽しみですよね。
参加して楽しかったです。
次回は、彩遥さんの「フリフリ探偵団?」なんつって!笑
☆華笑さん・・コメントありがとうございました。
プリン・・・食べながら、いいですねえ。
annaさんの最終話が楽しみです。
白もキーワードですって!annaさん!
☆annaさん
いろいろ言い訳したいんですが、私の力はこのくらいです。
落語同様、読んだ人しか判断しかねる内容ですが
自分らしく・・・が出てしまいますね。
☆ごろぉさん
ごめんなさーーーーい!名前だけで判断してしまった・・
女子ですね・・メモメモ。
☆やま桃さん
私のすごく少ない山の知識から、この植物を取り上げました。
たしか、志賀高原に行ったときに出会った植物で
とてもきれいだったのです。
豊の山の話については、やま桃さんに書いてもらったら
リアリティーが出そうですよね・・・
☆風さん
山科駅前が、完全に場面設定になってしまいました。
本当は、結構人通りがありますよね。
☆しちのさん・・・
美しいお写真は、ブログで拝見しておりまーす。
着物姿が素敵です。
先日落語会で着物を着なければならなかったので
着られないのは、切実な問題なもので・・
Posted by オレンジ
at 2011年01月26日 09:39

ヤッター!やっとオレンジさんにたどりつけたわ~
いや~まだまだドキドキですね~
何とかハッピーエンドにならないかしら
ワクワクとドキドキで胸がいっぱいですわ…
オレンジさん、お疲れ様でした~

いや~まだまだドキドキですね~
何とかハッピーエンドにならないかしら
ワクワクとドキドキで胸がいっぱいですわ…
オレンジさん、お疲れ様でした~
Posted by アツ姫 at 2011年01月26日 10:14
kenishiさんの所まで行って、次を楽しみにしていたが、やっと来れました~。
とても情景が深く、豊の人柄も現れて・・・
続きを今から見に行ってきます。
それにしても皆さんとても文才の溢れた方ばかりで、楽しいですね。
お疲れ様でした。
とても情景が深く、豊の人柄も現れて・・・
続きを今から見に行ってきます。
それにしても皆さんとても文才の溢れた方ばかりで、楽しいですね。
お疲れ様でした。
Posted by ノンノン
at 2011年01月30日 00:42

☆アツ姫さん・・・
ありがとうございます。
annaさんのエンドを迎え、作品に仕上げていただけて
やれやれ・・・です。
☆ノンノンさん
ありがとうございます。
情景を描写するって、難しいです。
自分だけが見ているものを人に説明するんですから。
でも、結構楽しくもありました。
ありがとうございます。
annaさんのエンドを迎え、作品に仕上げていただけて
やれやれ・・・です。
☆ノンノンさん
ありがとうございます。
情景を描写するって、難しいです。
自分だけが見ているものを人に説明するんですから。
でも、結構楽しくもありました。
Posted by オレンジ
at 2011年01月31日 10:26
