ご”隠居”の引退
なくなると思うと、さびしくなるのが人情です。
下のおうちは、オレンジ家のお隣の”隠居”部屋。
もともとは、母屋のオレンジ家にあったらしいのですが
父の弟、おじさんが”新屋”をするのに、牽き家していたったそうです。
このたび、老朽化に耐え切れず、取り壊すこととなりました。
欄間が、なかなか趣がありますね。
ここで、おじさん一家とすき焼きをしたり、お祭りにお料理をいただいたりしました。
普段、気難しい感じのおじさんも、お祭り騒ぎのときはお酒を飲んで、
朗らかに、
「ぎょうさん食べや!」
と、かわいがってくれました。
父亡き後も、いろいろと相談にのってもらったりしています。
今は、近所に家を建てて、誰も使わなくなった”新家”ですが、
現在、おじさんのご好意で、新しい部分を
オレンジがお借りしています。
家は、誰か人が出入りすると
急に、明るくなります。
この”隠居”も、時々空気を換えていたのですが、
牽き家したせいか、かなり家自体が、ゆがみ雨漏りもひどくなっています。
そして、いよいよ”隠居”も引退することになりました。
ご苦労さんでした。ご隠居。
関連記事