フルーツサラダ物語で、ツッコム!
人生には、思いがけないことがつきものだという。
僕は、この半日、それを身をもって体験することとなった。
ジョナゴールドといえば、りんごの中では
少々、扱いが違う。
ピンクのあみなぞかけられ、5個300円などと売られることはない。
しかし、買ってこられたものの
しばらくは、むくのが面倒なのか
手をつけられることなく、果物かごで所在無く転がるしかなかった。
いよいよ、今日の昼になって僕の出番が回ってきた。
理由は
「便秘にいいらしい」
この際、理由はどうでもいい。
皮がむかれた。
僕の、僕のおいしさに・・きっと・・・・
「あかん、ひませやん(日がたっておいしくなくなっているということ)」
ええええええ!
僕のせいじゃない!
そっちが今まで手をつけなかったから悪いんだ!
僕は冷蔵庫に戻された。
時間が過ぎた。
このまま何もおこらず
赤茶けて、終わるのだろうか。
夕方になると、僕は再び冷蔵庫から出された。
「私の任せてちょうだい!メークはハリウッド仕込なんだから!」
色白自慢のヨーグルトが、大きなアクションで話している。
「田舎もんだからって、なめちゃいけないよ。
いや、なめてみてよ!
こくのある、オーストラリアンBEE仕込のハチミツさ!」
ジーンズにTシャツ、チェックのシャツを羽織って、
カーボーイブーツを履いたハチミツが見える。
「アラ、私にお手伝いできることがあるかしら?
田舎から、いとこのジェーンが来ることになってるから
急がなきゃならないんだけど
そういうことなら、お手伝いしなければならないわね。」
茶色のワンピースに、厚めの肌色のストッキングをはいた
くるみが、くるくるの頭を揺らしている。
何が始まるんだ?????
「カンミ~カン!
よくわかんなっけど、こりゃ、俺様なしには
話になんないだろう!」
白い全身タイツに、ぎんのブーツを履いた
缶みかんが走ってきた。
そして、僕達は、フルーツサラダになった。
そして、
そのとき
赤いドレスが見えた。
しかし・・・・・
決して若くはない。
フレッシュではないのだ。
今日、畑から来たとこでないことは
一目でわかった。
しかし、
甘みを加えることで
美しさも、香りも保たれた
イチゴジャムが
颯爽と現れた。
イチゴジャムは
僕達の上に
とろりと覆いかぶさると
デザートという何ふさわしい
一品となり、
僕だちを最高に演出してくれたのである!
と、長々と書いた結果がρ(´ー`) コレ!